1月読書会報告

『フィラデルフィアの友だち』(ジョン・アップダイク)担当 藤本珠美

『フィラデルフィアの友だち』ジョン・アップダイク作 まとめ
会員の皆様、
いつもお世話になっております。先日はお疲れさまでした。

アメリカ文学と、アメリカそのものについて、さまざまなご意見、ご感想をいただきどうもありがとうございました。

一方でヘミングウェイのような文豪を生み、一方でフィッツジェラルドのなさけなさ・・・。
けれどもこのことは、一人の作家のなかに共存しているのでは、とも思いました。
美女と猫と釣りを愛し、人生を楽しむヘミングウェイ。いまものこる優雅な別荘で、美しい妻とたくさんの猫たちにかこまれて暮らし、力強い作品をいくつも書いた。
ヘミングウェイは、最も愛していた猫を射殺している。
なぜならこの猫が、猫の掟をやぶり、猫ではなくなってしまったから。
涙を流しながら射殺した。
ここに男性的なヘミングウェイと、あまりにもマッチョとはかけはなれた彼の姿が、共にあるような気がしてならない。
アメリカ文学について、読書会で貴重なお話をうけとめ、考えたのはこのことでした。

本当に皆様、お疲れさまでした。
そして本当にどうもありがとうございました。

2025/1/22